詩（003）

浮世のさが

たまたまこの世に　生まれ来て

浮世のさがぞ　知りにけり

長く生きれば　多くをば

短く生きて　少しだけ

よきか悪しきか　知らないが

多様な仕草　見知り置き

優しき心　憐れみよ

惨い仕草　悪魔だよ

神様あるか　知らないが

人の力は　無力ゆえ

万能の神　神頼み

宗教そこに　生まれけり

宗教なりて　宗派成り

善事勧誘　いい奴じゃ

宗教利用　ずるい奴

善きも悪しきも　宗教や

聡きひとは　宗教を

利用をばして　名利を得

正直者は　宗教に

利用されてぞ　愚か者

これぞ浮世や　眼を覚ませ

浮世のさがぞ　万華鏡

好きも嫌いも　ままならず

浮世に生きて　ままならぬ

 　　　〔呉昭新；オーボー真悟；瞈望〕

第六回世界俳句大会ー東京2011－ポスター

第六回世界俳句大会ー東京2011－ポスター

俳句(HAIKU)ー0079

五七五季語に知るのはHAIKUの無限(11-08-08)

無限の自由に飛躍するアイデイア（11-08-08）

HAIKU成り詩人の生のよみがえる（11-08-08）

原爆原発人の智慧無惨かな（11-08-08）

無限自由人の智慧帰する空白（11-08-08）

                                   （呉昭新；オーボー真悟；瞈望）

俳句（HAIKU)-0078

夜静かネットの虜明け易し（11-08-01）

狂人の叫びに狂う億万人（11-08-07）

大自然食色性也デモクラシー（11-08-07）

奴隷根性さて誰かなと？ （11-08-07）

狂人わめく我わめく我もまた（11-08-07）

         (呉昭新；オーボー真悟；瞈望)

　　　　　　　　　　　　　　　　　朱銘　作

俳句（HAIKU)-0077

今日も来て子供の日々の京都見る（11-07-21）

風鈴の音色涼しく寝転びて（11-07-24）

蝉時雨いつしか馳せる童の日（11-08-01）

地の揺れて自信なくなるこの日頃（11-08-01）

汗だくに夕風まだか原発や（11-08-01）

                                (呉昭新；オーボー真悟；瞈望)

     朱銘  作

俳句（HAIKU)-0076

．紙魚潜りくずれし文字に謎を解く（11-07-12）

．岩魚焼く炭火の煙眼にしみて(11-07-15)

．爆死鮎浮かぶ渓流音の無く(11-07-15)

．帆立貝山なす殻の身の知らず(11-07-19)

．ピカッと見た鮎の躍りに気がはやる(11-07-19)
                              
                  (呉昭新；オーボー真悟；瞈望)

朱銘 作

俳句（HAIKU)-0075

灼熱の官能消える水の中（11-07-07）

灼熱の鉄棒水に官能よ（11-07-07）

戦後派に津波原発知るバトル（11-07-12）

クールビズ足取り軽くオフィスに（11-07-12）

紙魚走る塹壕深いマジノ線（11-07-12）
　　　　　　　　　　　　　　　(呉昭新；オーボー真悟；瞈望)

雲仙（2009）